「通勤用にコスパのいいスポーツバイクを探していて、流行りのグラベルロードが気になっているけど、ロードバイクとの違いがイマイチわからない。グラベルロードは通勤に向いてるの?スポーツバイク初心者でも乗れる?特徴や魅力を教えて欲しいな。」
往復40kmを約1年間グラベルロードで通勤した僕が特徴と魅力を教えてあげるよ
通勤用にグラベルロードを買うか迷っている人向けの記事です。
本記事の内容
- ロードバイクとグラベルロードの違い
- 実際にグラベルロードで自転車通勤した感想
- ロードバイク・クロスバイクでの通勤と比較
ロードバイクとグラベルロードはここが違う
グラベルロード・アドベンチャーロード・オールロードとかいろんな呼び方があるけど、普通のロードバイクとの違いって何なの?もうワケワカメよ\(‘A`)/
じゃあ「グラベルロードの特徴を4つ」わかりやすく説明するよ
僕が思うグラベルロードの特徴は以下の4つ
- 安定感・乗りやすさを重視
- ディスクブレーキ
- 太めのタイヤが装着可能
- 拡張性が高い(ダボ穴がいっぱい※キャリアやボトルケージを取付ける台)
安定感・乗りやすさを重視した設計
速さを追求したロードバイクは前傾姿勢がきつく、慣れていないと体に負担がかかります。
それに比べ、グラベルロードは安定感を重視した設計となっている事が多く、スポーツバイクが初めての方でも乗りやすくなっています。
パッと見は同じように見えるけど普通のロードバイクとどこが違うの?
簡単に言うとハンドル位置が高いから楽な姿勢で乗れるし、ホイールベースが長く設計されていることにより低速でも安定して乗れるんだ
写真で説明すると
①「ヘッドチューブ」が長い
②「ホイールベース(前後の車輪間の距離)」が長い
③「BBハイト」が低い
ディスクブレーキを搭載
2018〜2019年に掛けてディスクブレーキ搭載のロードが増えてきたよね!
今までのキャリパーブレーキと何が違うの?
太いタイヤが装着可能だし、見た目の印象も大分変わるよ!
まともなブレーキ(※1)なら制動力も大幅にアップするから雨の日も安心して乗れるんだ。
僕のように「速く」ではなく「快適に」走りたいカジュアルライダーにとってはディスク化によって太いタイヤが装着可能になったことは大きなメリットだと感じます。
それに加え、リム外周もブラックとなる為、全体的に締まった印象になる事も個人的にはGood👍
※1 エントリーグラベルロードのブレーキの制動力について
一般的にディスクブレーキは「制動力アップ」「天候に左右されず雨の日でも安心」と言う謳い文句をよく目にしますが、低価格のエントリーモデルを検討されている方は注意が必要です。
僕が所有している「GT GRADE」も含め、モデルによってはブレーキの効きが悪く、指を4本使って握りこまないと止まれないこともあります。ちなみに「GT GRADE」のブレーキは「テクトロ MIRA」というモデルが搭載されています。(ネットの評判をみると「AvidのBB7」が引きの軽さや制動力ともに評価が高いです。価格も高いですが・・)
個人的にはブレーキパッドをシマノのB01Sに変えることで大分改善されたと感じるので、購入時にショップで変えてもらうか、整備やメンテナンスが好きなら自分で変えてみるのもいいと思います。価格も安いですしね!
取り付け可能なタイヤ幅が太い
ロードバイクのタイヤってめちゃくちゃ細いよね、ちょっとした段差やグレーチング(排水溝)にハマってヒヤッとするよ
通常のロードバイクは23〜28cぐらいのタイヤしか装着できないけど、グラベルロードだともっと太いタイヤが装着可能だよ
タイヤの最大取付可能幅は通常のロードバイクだと「23~28c」エンデュランスロード(※2)であれば「32c」ぐらい、グラベルロードはさらに太いタイヤが装着可能で「35~42c」ぐらいまで対応しているモデルが多いです。
タイヤが太くなった分、乗り心地が良くなり、グレーチング通過時や歩道への乗り上げなども随分と楽になりました。
※2 エンデュランスロード
通常のロードバイクに比べ、ロングライド向けに快適性・安定性を重視したモデル、グラベルロードに比べ軽量だがダボ穴などがついていないモデルが多い。「荷物をあまり載せないし未舗装路はあまり走る予定はないかな・・」って方はエンデュランスロードの方がオススメ
ダボ穴が豊富で拡張性が高い
自転車通勤での悩みの一つといえば荷物の持ち運びや積載ですよね。
財布にスマホ、着替えや仕事道具、はたまた帰宅時の買物袋。
背中にカバンを背負ってトレーニングするのもいいんですが、蒸れるし腰が痛くなるからあまりお勧めはできません。
リュック背負うと蒸れるし腰が痛くなるんだよな〜
大丈夫!グラベルロードはダボ穴がたくさんあるモデルが多いからキャリアを取り付けたりすることが簡単にできるんだ。
利用者によって荷物の量は様々ですが、ダボ穴にキャリアやカゴを付けることで用途に合わせた拡張が簡単にできるのもグラベルロードの魅力です。自分でごちゃごちゃとカスタムしていくのも楽しいですしね。
実際にグラベルロードで自転車通勤した感想
南国さん実際にグラベルロードで通勤してるんでしょ
普通のロードバイクと比べて変わる?どんな感じ?
通勤距離は往復40kmぐらいで「クロスバイク」「ロードバイク」「グラベルロード」いろんなで自転車通勤したけど、グラベルロードが一番ストレスなく通勤できるよ。
参考までに各自転車の20kmの所要時間はこんな感じです ※郊外でほぼ信号なし
- クロスバイク 55分~65分(平均速度20km/h前後)
- ロードバイク 40分~50分(平均速度28~30km/h前後)
- グラベルロード 45分~55分(平均速度23~28km/h前後)
グラベルロードで通勤するメリット・デメリット
グラベルロードで通勤して感じたメリット・デメリットを紹介します。
メリット 太いタイヤによる安心感
個人的に一番のメリットはタイヤが太いことによる安心感だと思います。
太いタイヤは気楽だし安心感があるよ
23cとか細めのタイヤを履いたロードバイクで通勤すると無意識のうちに神経を使ってる気がするけど32cぐらいの太さがあると気楽に走れます・・・ちっちゃな事だけど日々の通勤ではとても重要。
デメリット グラベルロードは中途半端
悪く言えば「中途半端」って事、ロードバイクみたいに超軽快でビューン・ヒャッハーって爽快感は薄れるし、クロスバイク・ママチャリにある手軽さはないと思います。
ロードバイクに比べると走り出しや上り坂では重さを感じるよ
クロスバイクで通勤するメリット・デメリット
クロスバイクで通勤して感じたメリット・デメリットを紹介します。
メリット アップライトな姿勢で楽
10kmぐらいの通勤なら次のデメリットとして挙げているポジションの少なさによる疲労も気にならない。
気軽に乗れる圧倒的楽さ、通勤距離10kmぐらいならクロスバイクがいい気がする
ママチャリと同じような態勢だから楽チンです。
デメリット ポジションの少なさによる疲労
クロスバイクについてるフラットハンドルは握る場所が限られるから、体の態勢を変えるのが難しく手やお尻が痛くなることがよくありました。
手が痛い
お尻が痛い
フラットバー使用時のポジションの悩みについて
「バーエンドバー」や「トグス」などのパーツを使ってカスタムすればフラットバーでもポジションの悩みは軽減できそう。
もしクロスバイクで通勤していて同じ悩みを持っているのであれば試してみてください!
巡航速度がちょっと遅いよ
ロードバイクやグラベルロードに比べて平均速度が遅いです。
個人の体力・脚力にもよるけど、運動経験がない僕は平均18~20km/hぐらい、なんで通勤時間がちょっと増えます。
ロードバイクで通勤のメリット・デメリット
ロードバイクで通勤して感じたメリット・デメリット
メリット 軽快・爽快な乗り味
軽いから楽に巡航できて、朝日の浴びて澄んだ空気の中を軽快に走るのは最高に気持ちいい。平均速度も速いので通勤時間も短縮できます。
羽が生えたかのように軽い
上り坂が楽だよ
デメリット タイヤの細さによる不安感
タイヤが細いから気を使います。雨の日のグレーチングやマンホール上を通過するときにツルって滑ってヒヤッとすることもしばしば。
パンクの可能性も上がるから歩道への段差も抜重を意識したりと気を使うね
デメリット 軽快さゆえのハイスピード
ロードバイクの場合、走りが軽すぎてついついスピードを上げちゃいがちです。
僕の場合、帰りはSTRAVAのセグメントの自己ベストを更新する為にシャカリキになって漕いでました。もちろん安全第一でですが。
軽くて軽快だからスピードを上げちゃいがちだけど、スピードを上げるほど事故のリスクは高まっちゃうよ
「まとめ」 結局通勤にグラベルロードは向いてるの?
僕の通勤環境だとグラベルロードでの通勤が最適だったと思うし、「GT GRADE」を買って満足しています。
ただ、通勤距離や道路環境は人それぞれなので「グラベルロード」「クロスバイク」「ロードバイク」の特徴を理解した上で検討する必要があると思います。
通勤距離が短く、信号も多いなら「クロスバイク」や「ママチャリ」の方が適してると思うし、距離が長く、信号も少なめ、舗装された車道のみを走るなら「ロードバイク」の方がいいかもしれません。
速さではなく快適性を求め、競技ではなく日常で使いたい僕には中途半端なグラベルロードが丁度良い選択だったと感じています。
環境はそれぞれなので、「グラベルロード」「ロードバイク」「クロスバイク」「ママチャリ」あなたがどの自転車を買ったほうが幸せになれるかは僕にはわかりませんが、この記事を読んで自分にとって最適な答えを導き出してくれたら嬉しいです。
では、お互いに自転車生活を楽しんでいきましょう🚲